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2018  9/28 子どもを苦しめる平均正答率公表

 松江市教育委員会は25日、小学6年と中学3年を対象に4月に実施した全国学力テストの学校別平均正答率を公表しました。

 全国には1756の教育委員会がありますが、そのうち、32の教育委員会しか学校別結果を公表していません。公表率はわずか1.8%。島根県内では、唯一、松江市が結果を公表しています。

 結果公表によって、各学校の平均正答率が比較され、テストの平均点を上げることが至上命令になり、教育現場と子どもたちを過度な競争に駆り立てています。

 平均正答率は、9月26日の地元紙に掲載されました。平均点ではありません。平均正答率です。

 例えば、小学6年生の算数Aの出題数は14問でした。全国の平均正答率は63.5%です。すなわち、全国平均は、14問×63.5%=8.89問が正解であったわけです。島根県の平均正答率は61%でしたから、14問×61%=8.54問が正解であったわけです。

 全国の平均正答数は8.89問。島根の平均正答数は8.54問。よって、その差は8.89問-8.54問=0.35問に過ぎないのが実態です。誤差の範囲に過ぎません。

 全国各地で、点数を上げるために過去のテスト問題、類似問題、ドリルなどを実施する「学力テスト対策」が頻繁に行われています。これでは公正なテストとは言えず、テスト結果に一喜一憂すべきではないことは明らかではないでしょうか。

 昨日、小学6年生の子どもをもつお母さんと懇談しました。そのお母さん曰く、「僕がテストの平均点を下げている。テストを受けなければ良かったかなぁ」と息子が話しました、とのこと。なんということでしょうか。子どもにこんな思いをさせていいはずがありません。

 学力の一部が示されるだけの学力テストに教育現場は疲弊しています。学力テストは中止すべきです。もちろん、子どもを苦しめ、学校を序列化する結果公表など論外です。

 この間、できる限り街頭からの訴え(議会報告)を行っています。昨日の夕方は、岩田剛東部地区委員長、遠藤秀和秘書とともにJR松江駅前でマイクを握りました。明日以降も、街頭から心を込めて訴えを行いたいと思います。

 写真は、昨日の街頭宣伝。

 街頭宣伝
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